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幼なじみ

銀行とホームセンターに行こうとして
近道である裏道を通ったら幼馴染の家の脇に出ました。

新興住宅街の一等地、角地にその家は有り
建物といい庭といい、外から見ても誰もが憧れるような外観です。
そして、そこはなんと私の幼馴染の家なんです。

彼は私と同じ田舎町からこの街に出てきて事業を成功させて
今では大きな会社の社長です。

みんな貧しかったあの頃
特にお母さんが病気になり、彼がまだ小学生の頃亡くなってからは
極貧といってもいい暮らしの家でした。
そのお母さんと親友だった母は
その後、彼とその姉たちとずっと連絡を取り
身内のように何くれとなく面倒を見ていました。
気がつくとは電話をして、やれ笹団子を送った、餅ついたから餅を送った、新米を送った・・・


今日は珍しくその家の庭にいた彼を見て声をかけ
思わず立ち話をすることになりました。

「おばさんにこの家、見せたかったなぁ」と彼はいい
私たちはあの頃の友達たちの話で盛り上がりました。

いつも外から見ていた庭を少し見せてもらいましたが
イングリッシュローズを90本も植えてあるとかで
庭も家同様にお金のかけ方が半端じゃありません。

羨ましいなぁと思っていると彼からは思いがけない言葉が・・・

それは「この家は人に貸して、街中のマンションに引っ越そうかなぁと思っている」というのです。
暮らすのに3部屋もあればいいし、ここは広すぎる・・・・


「もうやりたいことはみんなやったし」
「もう、いいと思うんだ」と・・・・・・

そういえば事業も拡大し、外国にしょっちゅう行って、豪華な邸宅、大きな車、贅沢な暮らし。
これ以上望むところはないだろうなぁとは思います。

「これからは整理していかなくちゃ」
あんなに手をかけた庭も潰してもいいとさえ言います。

な~るほど、これ以上望むものがないほど手に入れてしまうと
そういう心境になるのかねぇ・・・・???

気持ちのいい風に吹かれながら
あいつのこと、あの人のこと、あの頃の遊び、あの頃の貧しさ
ひとしきり笑いながら私たちは何十年も前の子供に戻っていました。

そして思いました。
この世のことなんてすべてうたかたのもの・・・
その人が死ねば終わりなんだ・・・

ただその人の人生をどう生きたかが問題であって
残すものになんてあまり意味がない・・・

私たちは、亡くなった世話好きな母の思い出を語り
共通の母の面影を辿り
「そいじゃ、またいつかね」と言って別れました。

こんな気持ちのいい秋の日に
母が「引き合わせてくれたのかもしれないな」なんて思ってます・・・
母は彼が事業に成功して金持ちになっても
態度はちっとも変わりませんでした。
「体に気を付けれなぁ」「奥さんと仲良くしてな」「頑張るんだよ!」
会うといつもそんな親みたいなこと言って
今の暮らしがどうかなんて全く意に介していなかった・・・・

今の彼が懐かしがるのもただただ、あの寂しかった頃に母からもらったささやかなモノや言葉。
結局残るのは人の心のように
目に見えないものなんだと思います。

相手の地位も権力も貧富も全く関係なし
誰も彼もと同じようにすぐに親しくなって
同じように同情し、自分にできることはなんでもしてやろうとしていた母

久しぶりに思い出しました、亡くなってもう3年目の秋です・・・

今日はとてもステキな日でした。


プロフィール

クコナツ

Author:クコナツ
新潟市在住 主婦
夫との2人暮らし
10年前、近郊にぼろいセカンドハウスを買い、週末は夫と共にその整備をしています。
趣味=テニス・家事・園芸
2009/12/10上腕部を骨折した事をきっかけにブログを始めました。
骨折は治りましたが、あたふた暮らしています。

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