FC2ブログ

百日紅物語

私の友達の間では知る人ぞ知る物語なんだけど
「娘と百日紅の物語」っていうのがあるのです。


我が家から駅に向かう道の角っこの空き地に
昔から大きな百日紅の木がありまして
私は子供たちを玄関から見送る視野に
いつもこの百日紅があったのです。
満開の百日紅の下を駅に走って向かう高校生の息子の後姿・・・
ラジオ体操している子供たちを見ている百日紅・・・
子供たちも「百日紅が咲いたよ」なんて言うこともありました。
越してきた時からある木でしたからどれくらいの年齢の木だったのか・・・
しばらくしてそこの事務所が撤去され
木だけがぽつんと立つ空き地になって・・・
ある年、その大きな百日紅は切られてしまいました。
でも根元にその子が生えていることに気づきました。
「あれは絶対子供だよね」と話しながら
夫とこっそり取りに行ってこようと言いつつ
冬が過ぎ・・・
春が来て・・・
とうとうショベルカーが入って本格的な造成が始まりました。
早く抜いてこなくちゃと思っていたある日
仕事を終えて帰宅すると玄関にビニール袋に入った痩せた木が2本・・

娘が学校から帰る途中
ショベルカーが百日紅の地面を掘り起こそうというところに出くわし
娘が意を決して
「その百日紅をくれませんか」とお願いしたというのです。
ショベルカーに乗っていたおじさんともう一人のおじさんが
「これが欲しいんかい」とショベルカーを止めて降りてきて
しゃべるで掘ってくれたそうです。
その夜彼女から話を聞いた夫と私は
その奇跡に心から感謝しました。

「危ういところで、命が助かったんだね」
「お手柄お手柄」と娘を褒めてやり
新しい植木鉢に丁寧に植えてやり・・・

我が家の庭で数年を過ごすと
カントリーハウスを買うとすぐに庭に移植してやりました。

今年でカントリーハウスを買って4年目・・・
その庭ですくすくと大きくなって一年一年花の数が増えています。

今年初めて助けてくれた娘と何年振りかで再会しました。

     IMG_2286.jpg

わずか30センチほどの百日紅はいつの間にか
背を越すくらい大きくなりました。

私はあの大きくて太い百日紅を思いだし
あの木の下を学校へ行く息子たちの姿を思いだし
若かった自分を思いふと涙ぐんでしまいました。

あの木は子供に命を託し今も生きているのですね。
あの木の命は確かにつながっている・・・
そう思って感動してしまいました。

百日紅の花はこの間見た時
てんでんばらばらの方向を向いていたのに
この写真を見るとみんな娘の方を向いているように見えませんか?

私にはまるで何か言っているように見えました。

IMG_4061.jpg
スポンサーサイト



プロフィール

クコナツ

Author:クコナツ
新潟市在住 主婦
夫との2人暮らし
10年前、近郊にぼろいセカンドハウスを買い、週末は夫と共にその整備をしています。
趣味=テニス・家事・園芸
2009/12/10上腕部を骨折した事をきっかけにブログを始めました。
骨折は治りましたが、あたふた暮らしています。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

道のり

カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも一覧


自然治療法医の子育て 思わずにっこり!パラダイス日記

姫っちのお庭

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード